設置時補助金が如何に社会的付加価値の形成を阻害してるのかについては
これまで何度も申しあげてきてるし、一方、固定価格支援制度については
その利点と同時に、制度設計時の注意点なども述べさせていただいてる。
そして、この二つの全く異なる思想に基づくものが両方使われてるという
ことが、私には不思議である。これは、公金の支出方法としては実に合理
性を欠いてるし、これを実施してるということは人を馬鹿にしてるのでは
ないかと思えるのだ。
設置時補助金の害悪を挙げておく
1、受けるものと受けないものの格差が出る
1、受けたものがコスト意識を無くす
1、予算の範囲でマーケットが決まる
1、成果が正しく評価されることがない
1、税収が足りない場合、赤字公債等で手当てされ負担が先送りされる
1、受益と負担の関係があやふや
などなど、問題は山積みである。
一方、私たちが求めている固定価格支持制度は、上のほとんどの問題を解
決する。固定価格買い取り制度も一種の補助金なのであるが、目的である
電気そのものに金を出す点が異なっている。
でも、目的は、太陽電池を買うことではなく、CO2も放射性廃棄物も出
さない電力を生み出すことであるので、太陽電池そのものに補助金を出す
のは合理性に欠ける間違った支援方策だ。他に方法がないならそれも致し
方ないが、合理的な方法が示されてるのだから早急にこうした間違いは是
正されるべきである。
さて、では電気の価格は如何にして決定されるべきのか考えてみる。
その太陽電池から生み出される電力を設備投資費用がその合理的期待耐用
年で回収される価格に決定されれば設備投資に社会の資金は太陽電池に形
を変える。
※設備投資費用は借りれ金利を含める。理由は、社会の資金がこの事業に
振り向けられるために必要な措置である。お金がないものが自分の責任
で資金を調達し、自分が使う電力を生産することがこれによって可能に
なるわけだ。
何よりもこのFITが優れてる理由は、持続的にその成果が地域の実体経
済に投げ返される仕組みを作れるということだ。 これは、設置時補助金が
殆ど見える形で地域経済に波及効果をもたらさないこととは対照的である。
つまり、銀行の中で眠っていて赤字国債や公債をファイナンスし未来に借
金を残すだけの活力のない経済ではなく、此れまで、人間の社会の外を流
れていた太陽エネルギーの流れが環境負荷のない電力として新たに人間の
社会に導きいれられ、これが(地域商品券で支払われれば必ずその価値が)
生み出された地域の経済を支えることになる訳だ。
FITによって地域に投げ返されるお金の量は金利分がついてほぼ全期間
を通してみれば金利水準にもよるがほぼ1.5倍から2倍にはなるだろう。
ただ、この経済効果をさらにその価値を生み出した地域に還流させるため
に地域限定期間限定商品券等を活用したいものだ。(実際に東近江市で「太
陽の恵み・三方良し商品券」で試行されている)
※ただ、これはモノが安くなったと一目でわかる設備補助金みたいに簡単
な話ではないので人気がない。どうも、戦後この方、「賢い消費者にな
りましょう」と育てられたエゴイスティックな幼稚な日本人には安く見
せかけられる補助金が分かりやすいようでもある。また、これに迎合す
る恥知らずな輩が跋扈跳梁してもいるのである。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
● 市民共同発電所全国フォーラム開催のお知らせ ●
今回の法案が実施される来年度に入ってから、この法案が持つ問題点と市
民共同発電所が地域社会で果たすべき役割について、ここ数年開かれるこ
とのなかった市民共同発電所全国フォーラムを来年の5月ごろに滋賀県の
湖南市で開くこととなりました。みなさんのご協力をお願いします。。
これまで何度も申しあげてきてるし、一方、固定価格支援制度については
その利点と同時に、制度設計時の注意点なども述べさせていただいてる。
そして、この二つの全く異なる思想に基づくものが両方使われてるという
ことが、私には不思議である。これは、公金の支出方法としては実に合理
性を欠いてるし、これを実施してるということは人を馬鹿にしてるのでは
ないかと思えるのだ。
設置時補助金の害悪を挙げておく
1、受けるものと受けないものの格差が出る
1、受けたものがコスト意識を無くす
1、予算の範囲でマーケットが決まる
1、成果が正しく評価されることがない
1、税収が足りない場合、赤字公債等で手当てされ負担が先送りされる
1、受益と負担の関係があやふや
などなど、問題は山積みである。
一方、私たちが求めている固定価格支持制度は、上のほとんどの問題を解
決する。固定価格買い取り制度も一種の補助金なのであるが、目的である
電気そのものに金を出す点が異なっている。
でも、目的は、太陽電池を買うことではなく、CO2も放射性廃棄物も出
さない電力を生み出すことであるので、太陽電池そのものに補助金を出す
のは合理性に欠ける間違った支援方策だ。他に方法がないならそれも致し
方ないが、合理的な方法が示されてるのだから早急にこうした間違いは是
正されるべきである。
さて、では電気の価格は如何にして決定されるべきのか考えてみる。
その太陽電池から生み出される電力を設備投資費用がその合理的期待耐用
年で回収される価格に決定されれば設備投資に社会の資金は太陽電池に形
を変える。
※設備投資費用は借りれ金利を含める。理由は、社会の資金がこの事業に
振り向けられるために必要な措置である。お金がないものが自分の責任
で資金を調達し、自分が使う電力を生産することがこれによって可能に
なるわけだ。
何よりもこのFITが優れてる理由は、持続的にその成果が地域の実体経
済に投げ返される仕組みを作れるということだ。 これは、設置時補助金が
殆ど見える形で地域経済に波及効果をもたらさないこととは対照的である。
つまり、銀行の中で眠っていて赤字国債や公債をファイナンスし未来に借
金を残すだけの活力のない経済ではなく、此れまで、人間の社会の外を流
れていた太陽エネルギーの流れが環境負荷のない電力として新たに人間の
社会に導きいれられ、これが(地域商品券で支払われれば必ずその価値が)
生み出された地域の経済を支えることになる訳だ。
FITによって地域に投げ返されるお金の量は金利分がついてほぼ全期間
を通してみれば金利水準にもよるがほぼ1.5倍から2倍にはなるだろう。
ただ、この経済効果をさらにその価値を生み出した地域に還流させるため
に地域限定期間限定商品券等を活用したいものだ。(実際に東近江市で「太
陽の恵み・三方良し商品券」で試行されている)
※ただ、これはモノが安くなったと一目でわかる設備補助金みたいに簡単
な話ではないので人気がない。どうも、戦後この方、「賢い消費者にな
りましょう」と育てられたエゴイスティックな幼稚な日本人には安く見
せかけられる補助金が分かりやすいようでもある。また、これに迎合す
る恥知らずな輩が跋扈跳梁してもいるのである。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
● 市民共同発電所全国フォーラム開催のお知らせ ●
今回の法案が実施される来年度に入ってから、この法案が持つ問題点と市
民共同発電所が地域社会で果たすべき役割について、ここ数年開かれるこ
とのなかった市民共同発電所全国フォーラムを来年の5月ごろに滋賀県の
湖南市で開くこととなりました。みなさんのご協力をお願いします。。
コメント
その点、固定価格買い取り制度=フィードインタリフ(FIT)なら、新たに生産された「電気」に対して高い値段で買い取りますよ、って話ですから、投資効果も生まれるし、太陽電池を導入した側も「使ってはじめて利益が出る」「売ってはじめて利益が出る」という、意識改革の機能もありますもんね。
なんと言っても、家庭用太陽電池の革命的な事は、いままで「消費者」でしかなかった一個人が「生産者側」になるってことですからねぇ。自分が発電所になるわけですから。そりゃ原発も不要って感覚になりますよねぇ。お上や電力会社に頼らないんだから。電力会社に電気を売ってやるわけですから。それは。
ほんと、FITに関しては、もっともっと、その意義の重要性をテレビでも新聞でも徹底して紹介するべきなんですけどねぇ。
でも、政府とべったりのいまのマスコミでは、せいぜい「エコポイントで家電が大人気!」という感覚の番組くらいしか作れないんですよね。
あー、やれやれ。程度が低いなぁ。