何時までも成長できると言う神話の世界でその後に残される環境破壊が次世代に重くのしかかるのに・・・。緑の分権改革、地方主権とは全く逆方向への動き。地域が巨大開発に翻弄され、人間破壊が進む。
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http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=360000009...
中電 節目に満足感/上関・設置申請
2009年12月19日
写真
原子炉設置許可の申請書を提出する中国電力の松井三生副社長(右)=東京・霞が関の経済産業省
中国電力の上関原子力発電所(上関町)の建設計画が新しい段階に入った。同社が原子炉設置許可を申請した18日、推進派は改めて気を引き締め、反対派は同社を一層厳しく批判した。27年の歳月を経て迎えた「節目」の日、地元では様々な表情が交錯した。
◇ ◇
「大きな節目」。中国電力の松井三生副社長は原子炉設置許可申請をした直後、取材に満足そうに語った。
同社の山下隆社長は県庁に西村亘副知事を訪ね、同様の言葉で謝意を述べた。「大変重要な申請で、大きな節目を迎えることができた」。上関町役場には、同社上関原発準備事務所の岩畔(ぐろ)克典所長が説明に訪れた。
上関町は82年の計画浮上から賛成と反対に揺れてきた。西村副知事は山下社長に「安全に対する不安感、不信感が払拭(ふっしょく)されない状況にある。事業者はさらに努力を」とくぎを刺した。
その後の記者会見で、山下社長は「これを機会にさらに説明会、あるいは個人的にひざをつき合わせたご説明をできるように努力したい」。一方、反対派住民に対する損害賠償請求訴訟について「本意ではないが、お客様、株主、推進を期待しているみなさんのことを考えて私の決断で提訴した」と説明した。
申請は、原子力安全・保安院と内閣府の原子力安全委員会でチェックされる。保安院の野口哲男・原子力発電安全審査課長は「標準的な処理期間は2年だが、伸びることも考えられる。敷地の地盤や周りの活断層をしっかり見ていく必要がある」と話した。
01年に計画への「知事意見」を出した二井関成知事は「チェック体制を整備し(知事意見で国に求めた)6分野21項目への対応状況を検証評価していきたい」という。
◇ ◇
地元では、様々な表情が広がった。
「許可が下りて初めて建設が始まる。先走って考えるのもどうか」。今回の申請を17日に同社から伝えられていたという上関町の柏原重海町長は淡々とした様子だった。
◆推進派「やっと」
推進活動を続ける上関町まちづくり連絡協議会の井上勝美事務局長(65)は町内で記者会見し、「一番大事な申請にやっとたどりついた。少し時間がかかりすぎたが、安全性を高めるための時間だったと理解したい」と述べた。
◆反対派「問題山積み」「強引で乱暴」
上関原発を建てさせない祝島島民の会代表の山戸貞夫さんは「様々な問題を抱えているのに、年内に申請したのは、メンツにこだわったからだろう」。原発いらん!山口ネットワークの武重登美子代表は「活断層や希少種の生物が生息する自然環境の調査が不十分なのに、この時期に申請するのは強引で乱暴だと思う」と憤りを隠さなかった。
◆予定地 監視続く
原発用地として埋め立て予定の上関町長島の田ノ浦海岸では18日も、急ごしらえのテントの中で、反対派の10人前後がまきストーブを囲んで監視を続けていた。現地では、中国電力の作業はストップしたまま。18日は悪天候の影響もあり、作業台船も姿を見せなかった。
中電には、同町祝島の反対派漁民だけでなく、環境保護を訴える自然保護グループなどの反発も高まっている。田ノ浦の海岸の監視、阻止行動には、地元だけでなく北海道や沖縄からの参加者もいる。
沖縄県名護市で辺野古の海を守る座り込みにも加わったという同市の田中宏之さん(37)は「海の恵みで生活する人々が埋め立てに反対するのは同じ。生態系を守るべきだ」と静かに語った。シーカヤックが趣味という周防大島町の浜本康裕さん(26)は「カネにものを言わせて進進めるやり方がいけない。原発ができたら自分たちの町にも影響が及ぶ。上関町だけで決める問題ではない」と話した。
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中電 節目に満足感/上関・設置申請
2009年12月19日
写真
原子炉設置許可の申請書を提出する中国電力の松井三生副社長(右)=東京・霞が関の経済産業省
中国電力の上関原子力発電所(上関町)の建設計画が新しい段階に入った。同社が原子炉設置許可を申請した18日、推進派は改めて気を引き締め、反対派は同社を一層厳しく批判した。27年の歳月を経て迎えた「節目」の日、地元では様々な表情が交錯した。
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「大きな節目」。中国電力の松井三生副社長は原子炉設置許可申請をした直後、取材に満足そうに語った。
同社の山下隆社長は県庁に西村亘副知事を訪ね、同様の言葉で謝意を述べた。「大変重要な申請で、大きな節目を迎えることができた」。上関町役場には、同社上関原発準備事務所の岩畔(ぐろ)克典所長が説明に訪れた。
上関町は82年の計画浮上から賛成と反対に揺れてきた。西村副知事は山下社長に「安全に対する不安感、不信感が払拭(ふっしょく)されない状況にある。事業者はさらに努力を」とくぎを刺した。
その後の記者会見で、山下社長は「これを機会にさらに説明会、あるいは個人的にひざをつき合わせたご説明をできるように努力したい」。一方、反対派住民に対する損害賠償請求訴訟について「本意ではないが、お客様、株主、推進を期待しているみなさんのことを考えて私の決断で提訴した」と説明した。
申請は、原子力安全・保安院と内閣府の原子力安全委員会でチェックされる。保安院の野口哲男・原子力発電安全審査課長は「標準的な処理期間は2年だが、伸びることも考えられる。敷地の地盤や周りの活断層をしっかり見ていく必要がある」と話した。
01年に計画への「知事意見」を出した二井関成知事は「チェック体制を整備し(知事意見で国に求めた)6分野21項目への対応状況を検証評価していきたい」という。
◇ ◇
地元では、様々な表情が広がった。
「許可が下りて初めて建設が始まる。先走って考えるのもどうか」。今回の申請を17日に同社から伝えられていたという上関町の柏原重海町長は淡々とした様子だった。
◆推進派「やっと」
推進活動を続ける上関町まちづくり連絡協議会の井上勝美事務局長(65)は町内で記者会見し、「一番大事な申請にやっとたどりついた。少し時間がかかりすぎたが、安全性を高めるための時間だったと理解したい」と述べた。
◆反対派「問題山積み」「強引で乱暴」
上関原発を建てさせない祝島島民の会代表の山戸貞夫さんは「様々な問題を抱えているのに、年内に申請したのは、メンツにこだわったからだろう」。原発いらん!山口ネットワークの武重登美子代表は「活断層や希少種の生物が生息する自然環境の調査が不十分なのに、この時期に申請するのは強引で乱暴だと思う」と憤りを隠さなかった。
◆予定地 監視続く
原発用地として埋め立て予定の上関町長島の田ノ浦海岸では18日も、急ごしらえのテントの中で、反対派の10人前後がまきストーブを囲んで監視を続けていた。現地では、中国電力の作業はストップしたまま。18日は悪天候の影響もあり、作業台船も姿を見せなかった。
中電には、同町祝島の反対派漁民だけでなく、環境保護を訴える自然保護グループなどの反発も高まっている。田ノ浦の海岸の監視、阻止行動には、地元だけでなく北海道や沖縄からの参加者もいる。
沖縄県名護市で辺野古の海を守る座り込みにも加わったという同市の田中宏之さん(37)は「海の恵みで生活する人々が埋め立てに反対するのは同じ。生態系を守るべきだ」と静かに語った。シーカヤックが趣味という周防大島町の浜本康裕さん(26)は「カネにものを言わせて進進めるやり方がいけない。原発ができたら自分たちの町にも影響が及ぶ。上関町だけで決める問題ではない」と話した。
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