先月は本当に天気が悪くてきれいな電気の収穫量も354kwhと全く振
るいませんでした。こればっかりは致し方ないのですが・・。

で、今月から余剰電力の買い取りが始まります。で、昨日検針に来たみた
いで販売量は215kwhとあります。で、お支払い予定額として103
20円だそうです。使ったほうは242kwhで5222円。

で、普通の人は差し引きで5000円も戻ってきたと喜ぶのでしょうけど
・・。実はこれでは自家消費分が見えないのです。それが発電量から見る
と130kwh位はあるわけです。で、これも確かにCO2削減をしてい
るのですけど見えないんです。

これを見える化するにはどうしても全量買い取り(社会的経済評価)にす
るしかないのですが電力労連は反対しているようです。彼らの言うのは国
民負担が増えるから・・。

でも、この自家消費分が見えないということはその分のCO2削減量を海
外から買わねばならなくなるのです。これって国民負担が増える訳です。
それも国内から富が出て行くのですからちょっとは考えてもらいたいもの
です。

さて当家の場合は15年も前に設置したので4.98kwのシステムで9
00万円もしたのです。で、半分は国が補助金として出しました。なので
私の負担は450万円。でも、これを読まれている国民の皆さんも半分出
しているのです。でも、この450万円に対しては返済を考えなくて良い
と言うことになっています。まあ、これも変なんです。返さなくても良い
と言うのが・・・。でも国に1kwhにつき75円を返せるんです。1k
whを150円ぐらいで社会が正しく経済評価するなら・・・。そうすれ
ば赤字国債だって減らせるんです。

当家の電気は余剰電力で此れまで販売してきたので1kwhは20円程度
の経済価値評価でした。で、それで計算すると年間5500kwh×15
年= 82500kwhそれに×20円 =165万円ってことになります。
まだ、投下資本の未回収分は785万円。実はパワコンが壊れたので改修
してそれに40万円掛かっています。なので金利なしでも後825万円分
の電気を作ってくれないと困る訳です。

でも、多分無理ですね。既に期待耐用年の20年までに5年しかありませ
ん。たったの5年の余剰電力の買い取り45円でこの金額に対応する電力
は生み出せません。何となればこの期間で 18万kwh以上の電力を生み
出さねばならないのです。でも、年間でうみだされるのは精々5500k
whですから5年で 27500kwhです。金額にして45円でも 12
3万7500円です。 701万2500円のマイナスです。まあ、壊れず
になんとか同じ出力であと10年持ってくれたら 247万5000円が改
修できますが、それでも 575万円もマイナスのままです。補助金の45
0万円を引いても125万円も個人で持ち出しです。

さて、今の人たちの同じクラスのシステムでの価格は300万円以下でしょ
う。それに補助金が出る。場合によってはこれが200万円を切ります。
勿論100万円の補助金はみなさんからの税金です。この方々はこれから
10年 1kwhが45円保証されます。全量なら5500kwh×45円
×10年 で 247万5000円の収入が約束されるのです。 仮に200
万円出したとしても47万5000円もプラスになるのです。補助金なし
でも 10年後に25円程度に電気の買い取り価格が下がっても4年たらず
で費用は回収できるのです。そしてその後は丸儲けです。この後10年持
てば年間55000kwh×25円= 13万7500円これが10年で1
37万5000円も入って来るのです。

この二者の差は172万円+137万5000円。新たに5Kwの太陽光
発電が買えちゃいますよね。現在の人たちには45円/kwhを保証するな
ら補助金など出すべきではありませんね。それこそ太陽光発電の買える余
裕のある人に対しての低所得層からの所得移転にもなっています

こんな風に後出しのじゃんけんを誉めるような支援制度がこの国の補助金
と買い取り制度でした。

そして、自治体や国の補助金は設置時の自己負担が減りますから誰もがも
らえるものは貰おうと殺到しています。で、赤字財政の自治体がエコだエ
コだとの掛け声にこうした補助金を赤字を垂れ流し未来世代に付けを先送
りしているのです。高齢化社会を支えつつこうした借金まで支払わねばな
らない世代のことを考えると心が痛みます。

これはやはり、電力料金に連動した買い取り価格支援で今の時点で決済を
しておく仕組みで支えた方が良さそうです。そうすれば、同時に地域に新
たに生産力が増えて収入が約束されるのですから、必ずそれが地域経済を
動かす仕組みを組み込めば地域の実体経済が豊かになることでしょう。

みんながお金を使わなくて不況だと言いますが、幾ら補助金をばら撒いて
も結局、それは未来を心配して銀行預金として溜め込まれてしまい、実は
それが赤字国債を支えているだけか、実体経済には役立たない金融商品だ
けが購入され金利がついて増殖しまい、本当に必要な経済循環には何ら貢
献しないままです。

さて、誰がこんな負債を払えるのでしょう?

私たちは別の経済を本当に生産的な人々の生活を支える経済を地域から作っ
ていかねばならないようです。

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