日経記事に

宮崎県、太陽光発電所を誘致 11月から応募受け付け
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20081021c6c2102g21.html
 宮崎県は出力1メガ(メガは100万)ワット以上の太陽光発電所を誘致するため22日から企業公募を始める。全国有数の日照時間に恵まれた同県の優位性を売り込んで立地を目指す。優遇措置は現時点でないが、東国原英夫知事は「意見交換しながら検討していく」との考えを示した。
 発電所は売電用途に限らず、自家消費や実証研究の目的も対象。22日の募集要項公表後、11月10日から応募を受け付け、2009年2月に結果を発表する。
 東国原知事は新エネルギーを育成すべき産業と掲げており、09年度当初予算方針でも環境エネ対策を重点施策として打ち出していた。


いやはや、やはり何も分かっていない。

こんなものを誘致するぐらいなら、県民の誰もが自分が使う電力
を太陽光発電でつくれる仕組み=発電原価補償固定価格支持制度を作れ
ばいいのです。

県外企業にやらせる必要はありません。県民が主体となってやればいい
プロジェクトです。そうすれば、宮崎県域から九州電力に支払っている
電力料金が地域内で還流する内需拡大型の経済になるのですから・・・。

ちょっと計算してみました。普通の人が使っている電灯料金だけで1年
間に600億円ほどを九州電力に支払っています。これをすぐさまFI
Tに変えるなら1200億円ほどが県内に還流するお金に出来るのです。
ずいぶん経済効果が大きいですよね。

でも、東国原くんにはそういう発想は無いみたいですねぇ。これに関し
ては民主党の原口議員が助言したみたいですけど分からない様だとこぼ
してましたもの・・・。

確かに、宮崎県専属・広告代理店「東国原エージェンシー」としては優
秀ですが、これまでの経済システムの中で開発途上国化されてしまった
宮崎を単に商品価値を高めて売るだけでは問題は解決しないでしょう。

本人のブログではケインズが駄目でフリードマンだとか言っているけど
http://ameblo.jp/higashi-blog/entry-10152805562.html
それが小泉改革で地方をさらにどん底へ突き落としたという事が分かっ
てません。彼がやったことは宮崎県内での小泉改革でしたもん。

※これもJKANJANに書きました。
http://www.news.janjan.jp/government/0810/0810048732/1.php

で、いま、宮崎で(日本でも)必要なのは内需拡大型経済です。それも
地域の自給力を上げる事です。でも、東国原くんは外から資本を導入す
ることを考えています。つまり、中国型の経済振興システム。で、どう
なるのか・・・。

地域外へと地域の産品を安売りしてその地域外の産業を潰していく訳で
す。つまり、内部の労働力など地域の資源を安く買い叩き外部には経済
戦争を仕掛けるわけです。 右肩上がりの?不幸な仕組みです。

真に必要なのは地域の自給力を上げる事です。その可能性を引き出すこ
と。しかし、外ばかり見ている上昇志向のかれには、それが見えないよ
うです。

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